現在、がんをめぐる医療は、診断、予防、外科療法、化学療法、放射線療法、免疫療法、末期・終末期治療など多様な側面を持つにいたっています。これらすべての面において、一人の医師が担当することは非常に困難です。そこで、各人が専門性を分担した医師を中心としたチームがエビデンスに基づいた治療を行うこととなります。
一方で、がん医療にたずさわる人間に「共通言語」がなければ、患者中心のチーム医療を行うことができません。そこでの専門医を目指すみなさんには、まず、がん医療の共通言語となる部分を幅広く学び、次いで自身の専門性とする分野を深めていくというステップを踏むことになります。この共通言語にあたる部分を学ぶのが、本eラーニングの共通科目です。
共通科目は、「臨床腫瘍と生物統計学」、「生命倫理と法的規則」、「基礎腫瘍学」、「臨床腫瘍学概論」、「緩和医療学」、「精神腫瘍学」、「医療ケアとチーム医療、腫瘍社会学、患者教育」という7分野、合計62科目を学ぶことができます。
共通科目を学ぶことは、日本がん治療認定医機構のがん治療認定医の資格の取得、更新に大いに役立つことでしょう。