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求められるがん医療均てん化

わが国におけるがんによる死亡数は、年々増加の一途をたどっています。国民の2人に1人がかかり、3人に1人が命を落とす国民病となっています。これに対し、国ではがん対策基本法のもと、様々な対策を講じ、がんに負けない社会づくりを推進しています。

その大きな目標となってるのが、だれもがどこにいても質の高いがん医療を受けられるがん医療の均てん化です。そのカギとなるのが、がん医療を専門とする医師の育成です。がん医療には、それぞれが高度に専門化した手術、化学、放射線の各療法のほか、緩和ケア、精神腫瘍学に基づくこころのケアなど集学的アプローチ、チーム医療が求められています。

その担い手となる各分野の専門医が必要なのです。 しかし、現状は、日本がん治療医認定機構の認定医が9,451人(※1)、日本放射線腫瘍学会の専門医が924人 (※2)、日本臨床腫瘍学会の専門医が580名 (※3)、日本病理学会の専門医が2,053名 (※4) という状況です。

またすでに、現場でがん医療にあたっている医師にとっても、日々の業務に時間をとられ、がん医療に関する最新の知識の獲得や技能向上のための学習を、十分に行うことができない現場の医師が多くいるというのが実情です。

本eラーニングでは、そういった問題を解決するべく、インターネットを通じて、いつでも、どこでも学習できる環境を提供します。

大学などの教育機関によらない、一般の医師を対象としたeラーニングは、これまでにない取り組みとなります。このeラーニングでの学習の効果が、がん医療の均てん化に寄与し、ひいては多くのがん患者の助けとなることを期待しています。

※1 平成23年4月現在
※2 平成23年8月現在
※3 平成23年9月現在
※4 平成20年9月現在

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